ハーブの楽しみ方第4回目です。「その1」(実際に試して変化や効果を感じやすかったハーブ)、「その2」(日常に取り入れやすいおいしくて飲みやすいハーブ)、「その3」(豊かな香りを楽しめるハーブ)をご紹介してきましたが、今回は味が特徴的なのでおいしく飲む工夫が必要なハーブをご紹介します。この記事は完全に私の主観が入ってしまうのですが、良い成分はあるけど味が飲みづらいものというのはあります。いくつかご紹介しますね。
好みは人それぞれ。人によってはすごくおいしいかもしれません。
一般的においしくない、飲みづらいと言われているハーブでも人によってはおいしいと感じる方もいらっしゃるので、一概には言えない部分があります。しかしながら、○○に良いと聞いて買って飲んだらとてもまずかった、ということはなるべく避けたいですよね。私もたくさんの種類のハーブを試してきましたが、いくら薬効があっても飲みにくいものは飲みにくいです。おいしくないと感じるということは、今の私の身体に必要がないということかもしれませんけれどね。
飲みにくいハーブは単品で飲まずに、ブレンドすればかなり飲みやすくなるものもあります。これまでご紹介してきた、おいしく飲みやすいハーブや、香りのあるハーブを参考に、お好みのものに少しずつ混ぜていくのも良いですね。はちみつなどを入れても良いかもしれません。割合も都度都度工夫して、味に慣れてきたら徐々に加減してみてくださいね。
ハーブ愛飲家の私が選ぶハーブ好きだけどどうしても飲みにくいハーブ3選
*アーティチョーク
アーティチョークは巨大なアザミのお花ですが、ハーブでは葉っぱを使います。肝機能の促進や、胆汁を出す利胆の作用があり、お酒を飲む人にはおすすめです。消化機能亢進作用もあるので夏バテなどの食欲不振にも。味の特徴は、苦味質が入っているので苦いんですね。ダンディライオンの苦味ともまた違って、後味がすごくくせのある味なんです。何に入っていても「アーティチョークが入ってる」とわかるくらい特徴的です。同じ強肝ハーブなら、ダンディライオンの方が断然飲みやすいので、私はアーティチョークは好んでは飲みませんね。
*セージ
セージは抗菌力が強いので、うがいにもおすすめのハーブです。更年期のホットフラッシュなどの緩和の目的でも使われます。くせのある香りが特徴的で、味もあまりおいしくはありません。ドライのままでも良いのでセージの香りを嗅いで、大丈夫そうであれば試してみてください。ブレンドすれば多少は香りが和らぎます。初めて飲むときは少量を用いると良いと思います。買ってしまってまずくて飲めない、となった場合はうがい薬もしくはチンキ剤(ウォッカに漬けるだけ)にすれば、有効活用できますよ。妊娠中は使用できませんのでご注意ください。
*ブラックコホシュ
ブラックコホシュはホルモン様作用を持つアメリカショウマの根を使ったハーブです。女性ホルモンの一つであるエストロゲン様の作用があります。エストロゲン様作用を持つもので他に有名なのが大豆イソフラボンです。更年期のホルモン補充療法の代替療法としても使われるそうです。こちらも独特の香りがあり、薬くさいというか、朝鮮ニンジンのような香りと言えばわかりやすいでしょうか。苦手な人が多いと思いますので、こちらもチンキ剤か、少量を飲みやすいハーブとブレンドすると良いと思います。生理痛、PMSに適応があるため、生理前・生理中にラズベリーリーフとのブレンドはおすすめです。こちらも妊娠中、授乳期間中は使用できません。
最後に、こういった飲みづらいハーブを飲む際の強い味方をご紹介します。
*ステビア
砂糖の300倍もの甘さを持つと言われるハーブです。「甘味料(ステビア)」の表記を見たことがありませんか。ステビアはハーブです。煮出してシロップにすることもできます。ドライハーブとして市販されていますので、飲みづらいハーブに少しステビアを入れるだけでほのかな甘みが広がって飲みやすくなりますよ。家庭菜園でも簡単に育てられます。私も以前はステビアを育てていました。是非ブレンドに加えてみてくださいね。
味がわからないと買いづらいハーブ。できればおいしく飲んで健康になりたいものですよね。味や香りにくせのあるものでも、ひと工夫を加えれば飲みやすくなりますので、是非お好みのブレンドを見つけてみてくださいね。
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