食事・栄養

食品表示の見方を知ろう

食事・栄養シリーズ3回目。これまで、私の食事・栄養の考え方の基本方針は、「化学物質を極力避けること」であると書きました。では、化学物質をできるだけ避ける食生活をするためには、どんなことを知っておく必要があるでしょうか。まずは、食品を買うときにチェックする食品表示のルールについて書いてみたいと思います。

食品添加物と表示の決まり

いきなり具体的な話ですが、スーパーなどで買い物するときに表示を見てお買い物をしている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。私は必ず見ます。しかし、見るとほとんど買えるものがなく、棚に戻すことになってしまいますが。わかっているようでわかっていない、食品の表示の決まりについて書いてみたいと思います。

1 原材料は重量順に記入する。

2 食品添加物は、原則として物質名を表示する。しかし、添加物の化学名ではなじみがなく、わかりにくい場合は、簡略名を使っても良い。

3 添加物表示は個々の物質名を表示するのが原則だが、次の14種類の用途で使用する場合には、使用の目的を表す「一括名」で表示することが認められている。

4 栄養強化の目的で使用される添加物と、加工助剤、キャリーオーバーに該当する添加物は、表示が免除されている。加工助剤とは加工の際に使われるものの、最終的には成分に影響を及ぼさない物質のこと、キャリーオーバーとは微量で成分効果を発揮することがない物質のこと。

3の14種類の一括名で表示できる添加物

イーストフード、ガムベース、かんすい、苦味料、酵素、光沢剤、香料または合成香料、酸味料、軟化剤(チューインガム軟化剤)、調味料(その構成成分に応じて種類別を表示)、豆腐用凝固剤又は凝固剤、乳化剤、水素イオン濃度調整剤またはpH調整剤、膨脹剤(ベーキングパウダー、ふくらし粉)

次に、遺伝子組み換え食品の表示のルールです。

・上位から4番目以降は、表示義務がない

・重量割合が5%未満なら表示義務がない

・5%以内の遺伝子組み換えの混入は認められている

概要は以上です。

正直、こんな一括名表示じゃよくわからない

注意して買おうと思って裏を見ても、結局よくわからないのです。「一括名」というのがくせもので、何が入っているのか全く分かりません。キャリーオーバーはちょっとわかりづらいので例を。たとえば保存料の安息香酸を含むしょうゆでせんべいの味付けをした場合、この安息香酸は含有量が少なく、せんべいには効果を持たない、つまりはせんべいの表示に安息香酸は表示されないということ。確かに影響は少ないのかもしれませんが、そうやって知らず知らずに毎日添加物を摂取しているわけですね。

毎日のように食べてしまっている遺伝子組み換え食品

遺伝子組み換えの何が恐いかって、遺伝子って生命の根源だし人智を超えた部分だと思うんですが、それを人為的に組み換えるというのは普通に考えて、タブー中のタブーだと思うんですよね。科学的根拠うんぬん以前に安全なはずがないと。遺伝子組み換えの表示についてはもっとたちが悪く(笑)、重量が上位から4番目以降は表示義務がないので、遺伝子組み換え食品使い放題です。多いのは大豆やトウモロコシで、油やしょうゆになったり、主に家畜の飼料として使われているようです。上位から4番目以降や重量割合5%未満で遺伝子組み換え大豆を使った油やしょうゆを摂取している可能性もありますし、遺伝子組み換え飼料を食べた家畜のお肉を日々食べているということになります。生体濃縮で動物のお肉には毒が濃縮されているので、植物性食品を食べるよりも影響は大きいと思います。日本で遺伝子組み換え食品を多く使っている企業は上位からCMでよく見る大企業ばかりであり、大企業の食品がいかに危険かを物語っています。

「少量なら安全」にだまされない

添加物安全説を唱える人、気にする人の足を引っ張るワード「少しなら大丈夫」。確かに少しくらいなら大丈夫です。しかしそれが恐い。すぐに影響が出ないからこそ安全と思って食べてしまう。現代人は物質的に豊かになったように見えて、病気になる人は増え続けているという現状があるわけで、それは食べ物の影響が間違いなく大きいです。日々の毒物の蓄積で気づいたら病気になってしまうのです。こればっかりは健康なうちは気づかないけれど、気づいた時にはもう手遅れだったりします。傷の浅い、命に影響のないうちに食生活を方向転換しておくと、これから1年先、10年先が全く違ってくるので、今ちょっと不調がちだという方は、是非食生活を見直してみてください

じゃあ何を買ったらよいの?とにかくすべては「意識」

激安な食べ物は避ける。なるべく原材料の数が少なく、シンプルなものを買う。持ち帰りのお惣菜系はなるべく買わない。自然食品の店が近くにあれば、なるべくそこで探してみる。輸入物の「non-GMO」食品を選ぶ。そうは思っても安全な食べ物は高いからなかなか手が出ない…。本当にそうでしょうか?安い食材を腐らせたりしていませんか?無駄な買い物はありませんか?しょっちゅう風邪を引いて医療費や薬代がかかっていませんか?ブランド物を買い集めたりしていませんか?これは金額の問題というよりも、意識の問題です。何に価値観を置き、何にお金をかけるか。安いからといって遺伝子組み換え食品を買うことは、そういった企業を応援することになる。市場に安全な食品がないと嘆くのなら、危険な食材をなるべく買わない。売れなければ淘汰されていくのだから。

こういう現実を知ると、野菜は家庭菜園で育てよう、調味料は安全なものを手作りしよう、という意識に自然となります。今年から八ヶ岳に農地を借りて固定種栽培始めたし、味噌も手作りしたし、意識が変わると行動が変わるのだなぁと私自身実感しています。みんなに「こうしなさい」と押し付けるつもりはありませんが、「それを知ってたら行動変わってたのに」ということが結構あります。知った上でどう判断し、行動するかは、完全に皆さん次第。まずは関心を持つ人に必要な情報が届くと良いなと思ってこの記事を書きました。一記事書くのに時間はかかりますが、自分の勉強にもなるので添加物の各論的なこともおいおい少し書いてみようかなと思います。

・参考文献

『まだまだあった! 知らずに食べている体を壊す食品』手島奈緒 (著) 2014/2/27

・参考サイト

東京都福祉保健局 食品添加物の表示方法

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