高円寺に2016年11月にオープンしたばかりの「サルトリイバラ喫茶室」にお邪魔してきました。自然栽培(無農薬・無肥料)の食材を中心とした安心安全なお料理、そしてこだわりの国産無農薬紅茶が楽しめるお店です。いつも親しくしている友人のご紹介で店主の方ともお話させていただき、オープン直後にお伺いすることができました^^自然栽培で本当に品質の良いものをこだわりをもって提供されていることが伝わってきて、お料理もおいしすぎて思わず「こんなおいしいものを食べられるなんて生きてて良かったです!」とお伝えしてしまったほど(笑)!安全な食べ物にこだわりがある方にこそ是非行ってみてほしいです。とてもオススメ!
国産無農薬紅茶をゆっくりと味わえるハイセンスで落ち着いた「喫茶室」
「サルトリイバラ喫茶室」は高円寺の南口から徒歩4分、エトアール通り富士川食堂の2階にあります。あれ、入口はどこかな?と一瞬迷ってしまいますが、富士川食堂の左側奥から入っていくことができます。こちらのお店は”喫茶室”という名前通り、「日本の紅茶の専門喫茶」なのだそう。メニューにはこだわりの国産無農薬紅茶メニューが多数並んでいて、どれにしようか迷ってしまいます。内装もいわゆる”ナチュラルなカフェ”と言うよりは、”喫茶室”の名にふさわしい、ちょっとレトロでそれでいてハイセンスな調度品が並んでいて、落ち着いてお料理やお紅茶を味わうことができる空間だと感じました。”紅茶”を”お紅茶”と言いたくなるような、とっても気品のあるお店です。
↑入口はここです!店内は深みのあるグリーンとブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気。紅茶の販売も!
この日はお昼時に伺ったので、ランチを頂きました。16時まで限定のメニュー「薬膳仕立てのおこわと一杯茶のセット」を注文!こちらは「おこわ+薬膳スープ+本日の紅茶をカップ一杯」がセットとなって1,180円です。自然栽培の高品質な食材を使用したお料理でこのお値段はとってもリーズナブル!おこわは鶏おこわと豆おこわから選びます。自然栽培のもち米を使用したこだわりのおこわだそうで、おこわ好きの私はテンションアップ♪この日は定番の鶏おこわを注文してみました。
まずは薬膳スープから!この日のスープは自然栽培のバターナッツカボチャと男爵の薬膳スープだそうで、調味料はオーガニックの麦味噌を使用しているとのこと。小さなティースプーンでちょっとずつ丁寧に味わっていただきました。バターナッツカボチャって食べたことがなくて(今まで自覚なく食べていたかもしれませんが)、どんなのだろうと聞いてみたところ、水分が多く濃厚なカボチャなのだそうです。胡椒のピリッとした感じも味にパンチを加えていて、「うー…おいしい…あと3杯くらい食べられる…」と心の中で思いました(笑)。本当に濃厚で、しかも甘みもあってすごく満足しました^^!
次にメインのおこわのプレート。紫サツマイモと男爵の和え物、レンコンの甘酢漬け、人参とくるみの和え物、そして紙に包まれているのが鶏おこわですね。上にも書きましたが私はおこわが大大大好物なので、「こんなにおいしいおこわが食べられて私はなんて幸せなんだ~」と、ぶつぶつつぶやきながら食べていました(笑)。おこわはつぶがキラキラしていて、山椒のいい香りがしましたよ。我こそはおこわ好きという方には是非一度召し上がっていただきたいです!
本日の紅茶は「比嘉さんのべにふうきセカンド」。べにふうきというのはお茶の品種の名前ですね。”比嘉さん”というくらいだからおそらく沖縄産の紅茶なのでしょう。開店記念におやつもサービスしてくださいました。この小さなケーキはバラブリスという英国の伝統的なお菓子だそうで、本場ではレーズンなどのドライフルーツを使うことが多いらしいのですが、こちらのお店オリジナルバラブリスは干し柿を使用して作られたとのこと!そして追加でクランペット(700円~)というスイーツも注文(2枚目の写真)。クランペットも英国のお菓子で、小麦粉と酵母で作られていて外はカリカリ、中はもちもちの食感が味わえます。トッピングは「あんバター」に。クランペット、初めていただきましたが、カリもち食感と和風のあんバターが絶妙にマッチしていて、他にはないおいしさを味わうことができました。
小麦粉は熊本の無農薬小麦、酵母は有機酵母、甘味はきび糖を使用しているそうです。なんでも熊本の無農薬小麦は水車挽きという、水車を使った方法で挽いたこだわりの小麦なのだそうで、機械で挽いたものよりキメが細かいのだとか。恥ずかしながら水車挽きという単語を初めて知りました。丁寧に心を込めて作られた農作物、お料理だということがわかると、より味わって感謝していただこうと思うもの。こういった生産者さん、お店の方のこだわりを、拙筆ながらお伝えしていければと思っています。
自然栽培とは?肥料すら使わない”古くて新しい”農法
(↑これは上記”バターナッツカボチャ”の写真)
自然栽培とはざっくりと言うと無農薬・無肥料で栽培する方法のことで、肥料すら使わず、土壌本来の力で作物をつくるのが特徴。肥料を使う代わりに、微生物の力を使って土壌を活性化しているようです。「奇跡のリンゴ」で話題となった木村秋則さんが実践されていることでも知られています。有機野菜ですら市場にほとんど出回っていませんが、自然栽培となればその数はさらに希少で、個別で取り寄せなどしなければお目にかかることは本当に少ないです。「サルトリイバラ喫茶室」は極力国産自然栽培の食材を使用されている、日本でも数少ないこだわりのお店。貴重な自然栽培の食材を使用して丁寧に作られたお料理、お紅茶を味わいに是非足を運んでみてくださいませ。
お店概要
サルトリイバラ喫茶室 ホームページ
東京都杉並区高円寺南3-46-2‐2階