今回からはハーブの楽しみ方の記事を書いてみようと思います。私はハーブが大好きで、暇さえあれば家でもハーブティーを淹れるし、外出する際もたいていハーブティーを持ち歩いています。ハーブティー愛飲家の私が感じるその魅力を少しずつ書いていきますね。
一日に飲める水分の量は限られている。何を選ぶかが肝心!
私たちは一日にどのくらいの水分を摂取しているのでしょうか。よく「1日2リットルを目安に」と言いますが、体質や気候によっても変わってくるでしょう。仮に2リットル飲むとして、その内訳はどんなものを飲んでいるでしょうか。ジュースでしょうか、お水でしょうか、コーヒーでしょうか、はたまたアルコール?その日一日2リットル、どんな水分を摂取するかによって、体調もかなり変わってくると思うんですね。一日では大差なくとも、一週間、一か月と続いたら大きな差になる。一日に摂取できる水分の量は限られているので、少し身体の水分に気を遣うだけで、健康にも不健康にもなれる、そんな気がしています。
「メディカルハーブ」と言うくらいですから、ハーブは「薬草」、薬として使われてきた歴史があります。薬と言うと大げさですが、お茶として飲めば、おいしく楽しんで日々の健康管理ができます。病気になって病院に行き、投薬、手術、入院など辛い治療を受けるのであれば、その前に日々健康に気を遣って、おいしく病気を予防できる方が断然良いと私には思えるんですね。何も難しいことはなく、いつも2杯飲んでいるコーヒー1杯をハーブティーにしてみる、砂糖たっぷりのペットボトルのジュース1本を職場でハーブティーを淹れて飲むことにする、そういった日々の少しの変化で、その後の体調に大きな変化が生じてきます。
とはいえ、たかだかお茶でしょ、そんなに目に見えて健康効果があるのかな~(-_-?)と侮るなかれ!そりゃあカフェで1杯ハーブティーを飲んだくらいでは体質改善というわけにはいかないかもしれません。しかし、一定期間飲み続けるとやはり目に見えて効果があるなと感じることも多々ありました。中には即効性のあるものもあります。ではここで、私が効果、変化を感じやすかったハーブをご紹介したいと思います。
ハーブ愛飲家の私が選ぶ飲んでみて変化を感じやすかったハーブ4選
*ラズベリーリーフ
ラズベリーリーフはラズベリーの葉っぱで、女性や妊婦さんの強い味方。生理痛、PMS、出産準備など、女性の日々の体調管理にピッタリです。私も生理前から飲み始めて、始まって3日目くらいまで飲むようにしていますが、ラズベリーリーフのおかげか生理痛やPMSというものがほとんどなくなってしまいました!これは、びっくりするくらい目に見えて変化がわかります。昔から「安産のためのお茶」として親しまれていたハーブで、作用機序はわかっていないものの、子宮や骨盤の筋肉を調整する作用があるのだろうと考えられています。最近妊娠していた友人に出産直前にラズベリーリーフを飲むようにお勧めしたところ、初産でしたが数時間で産まれたとのことで、本当に良かったなぁと胸をなでおろしたものです。妊娠している方は直前期までは避けるようにしてくださいね。
*パッションフラワー
パッションフラワーはチャボトケイソウというお花のハーブで、地上部の全草(花以外)を用います。中枢神経に働きかける鎮静・鎮痙作用があり、「植物性の精神安定剤」として知られています。なんか緊張していてこのままだと眠れないかも、不安、というときに飲むと、緊張が和らぎ、ふわっと眠気が襲ってきてすんなり眠れました。単品だとあんまりおいしくはないので、セントジョンズワートやリンデンなどの鎮静系ハーブとのブレンドがおすすめ。不眠にはバレリアンとのブレンドが有名ですが、たぶん私がそのブレンドを飲むと強すぎて一瞬で寝てしまう気がするので試したことはありません。不眠症状が強い人はぜひ試してみてください。人によっては、朝とか昼間には飲まない方が良いかもしれません。
*ダンディライオン×ローズヒップ
ダンディライオンは西洋タンポポの根で、炒ったものは香ばしい香りと苦味が特徴。タンポポコーヒーとしても親しまれていますね。ローズヒップは「ビタミンCの爆弾」とも呼ばれ、赤い偽果を使った酸味のあるハーブです。ハイビスカスとのブレンドが有名ですね。ダンディライオンのイヌリン(多糖類)とローズヒップのペクチンの相乗効果で、お通じにとっても良いんです。便秘でお悩みの方も多いと思いますが、この2つのブレンドは便秘には最適の組み合わせかと思います。苦味×酸味だと味が微妙かもしれない、と思いましたが、飲んでみるとローズヒップの酸味が主張しすぎないので味もおいしいです。何日か飲んでみると、変化を感じて頂けると思いますよ。
たかがお茶、されどお茶。数日飲んでこんなに変化があるのであれば、毎日飲み続けたら一週間後、一か月後、一年後、十年後はどんな大きな差になるでしょう。病気になる原因の大部分は生活習慣です。これからはセルフケア、日々の予防が今まで以上に重要になってくるはずです。毎日の健康管理のおともに、1日1杯のハーブティーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
※ハーブの楽しみ方 アーカイブ記事は→こちら